真夜中の病院の屋上で出会った儚げな青年・鴇川凪は、「これから自殺する」と言う。ヤクザの冠主税は興味が湧き「死ぬ前に抱かせろ」と飢えた感情を剥き出しに言うと、怯えもせず凪が許諾する。想像どおりの艶やかさに死なすのが惜しくなった冠は、俺の愛人になればいい、と説き伏せると、初めて空虚だった瞳に光を灯した。凪の愛人生活が始まり、一時の幸せの日々を過ごすが……。悲しみを背負う凪と冠の愛のゆくえは!?