宮中勤めの巫女・あづさには密かに心を寄せる相手がいる。それは窮地を救ってくれた貴公子・道綱。都中の女性が憧れる彼だから、身分違いの自分はそっと遠くで見守るだけでいい。そう思っていたある夜、任務で訪れた道綱の屋敷で不意に口づけられ!? 「愛する女は生涯でただ一人にすると決めていた。それがお前だ」――真摯な愛の告白と熱い抱擁、甘やかな愛撫と蕩けるような愉悦。夢のような幸福に酔いしれるが、道綱を憎む人物があづさを攫い辱めようとしてきて?