暴行された過去と、後に残された男を求めて疼く体。陰惨な事件に巻き込まれ、癒えない傷を負った奥村は、先輩刑事の槙島に縋り、抱かれることで心の均衡を保っていた。槙島に歪な関係を強いることへの罪悪感に苛まれる奥村だが、そんな自分の狡さをも受け入れてくれる彼に惹かれていることに気づき…? 出口の見えない想いに悩むある日、事件の犯人・檜山が現れ事態は急変する。自分に異常な執着心を見せ、槙島を排除しようとする檜山の様子に、奥村は――。