雑誌記者の裕之は、あせりを感じていた。入社二年目になるのに、小さな事件のネタでさえつかんだことがないのだ。だが、あるきっかけから裕之の元に、病院の医療過誤の噂が舞い込む。さっそく人間ドッグを利用して調べ回るが、要領を得ず成果もあげられなかった。そんな時、検査中に冷たい眼差しを持つ外科医の陣内に裕之は突然、縛られてしまう。裕之の目的を暴こうとする陣内に、意地の悪い言葉で責められながら、白状させられてしまい――。