「エロいね。さすが、数こなしてるだけあるな」リツは身体を起こして、にやりと笑んだ。シャツに潜り込み、滑り上がった指先が胸元の突起を摘まむ。捻るように絞りあげられる。背筋に電流めいた快楽が奔り抜け、響生は甘ったるい息を漏らした。全身に恍惚の予感を混ぜた鳥肌が張りつめる。「ほんっと、エロいなぁ。エロくて綺麗とか、最高だよね。今夜は大当たりだな」リツの口角が更に引き上がる。嘲笑めいた歪みが見えた。だが、それさえもが、これから始まる淫靡な時間の彩りだった……。