著者名:
咲弥りお | |
とある王国に伝わる伝説があった。満月の夜、丘の上にある古びた洋館に、汚れなき姫を生贄とすれば、その王国の未来は約束される。伝説とは言え、洋館に向かった者は、二度と戻って来ない。ルーニア国王の娘であるカルヴィナは、自分はそこで死ぬのだと、信じて疑わなかった。生贄を飾る祭壇へと寝かされたカルヴィナ。「綺麗な姫だ」カルヴィナの瞳に飛び込んで来たのは、碧い瞳に白い肌、月明かりにキラキラ輝く金髪の髪。何処をとっても綺麗と溜息の出るような男。魔王とは、言えない男だった。【本作品はハニーロマンスVol.3に掲載されております。】
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