著者名:
高月紅葉/歩仁内いぼろ | |
メンテナンス営業部のエースとして期待されている竹内芳郎と組むことになった出向社員の現場修理担当・久保彰成は、五年前、芳郎が捨てられるように別れた年上の男だった。彼を忘れられず、男と付き合っては揉めている芳郎は、初対面のふりをする彰成に心を乱される。けれど、見つめ合うお互いの中に相手に対する想いが残っていることを悟った芳郎は、歓迎会後の酔いに任せて関係を持つ。彰成の目は昔と変わらない熱さで芳郎を見ていたが、大人の余裕で友人関係を築こうともしていた。焦れた芳郎は、忘れ難い憎しみをぶつけることで、自分の心を癒して彰成を傷つけようとする。でも、それは強い恋心の裏返しでしかなかった。過去の傷のせいで、素直に好きとは言えない二人の、五年越しの恋の行方は。年の差リーマン・ラブ。
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