著者名:
御瀧政子 | |
A型というと一斉に声が上がるのが「普通!」。いったい何が普通なのでしょうか? そんなA型に今、逆風が吹いているのかもしれません。といってもA型バッシングが起きているわけではありません。A型的社会、つまり年功序列で終身雇用制だった日本が変化してきて、どちらかといえばA型が苦手とする能力主義や個性重視に変わってきたのです。そんな状況に戸惑っているA型が多いのではないかと思います。極端な言い方をすればA型が日本で、A型を中心にほかの血液型がいかに関わるかが「日本のかたち」なのです。また実際問題としてA型の人数が日本では一番多いわけで、恋愛にあっても仕事にあっても、友人関係にあっても近所づき合いにあっても、A型を無視するのは不可能です。そのA型を言い表すのに一言で「普通」って、どういうことなのでしょうかね。いうなれば、「空気のような」「変化のない」「安定している」わけなのですが…。でも、そにA型が日本を支えていることに間違いはないのです。そんなA型の本質を理解し、各人が接し方を知ることは、楽しく生きるうえでの得策に思えます。A型研究は誰にとっても有意義なのです。「研究」などと、ちょっとアカデミックな言い方をしてしまいましたが、本書は楽しく読めて、終わってみれば「A型像がわかった」と納得できる構成になっています。A型の好き嫌いを越えて、読んで、みなさんでどんどん話題にしてください。A型の人もそうでない人も、A型をもっとよく知れば、実は「縁の下の力持ち」的な、大きな役割をしていることに気がついていただけるでしょう。そうです。A型は「尊敬」すべき血液型なのです。(プロローグより)
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