人生の成熟がもたらす最後の楽しみとは何か。ベストセラー『老いてこそ人生』から18年。たどり着いた新たな境地――69歳の時に執筆したベストセラー『老いてこそ人生』を、87歳になった著者は、「70にもならぬ男がたとえ物書きだとしても老いを含めて人生を語るというのは身の程を知らぬ僭越としかいいようがありません」と述懐する。最晩年に達した今だからこそ実感する「老い」という現実。そして、古今東西の偉人たちの晩年のエピソードも交えながら語る「老い」という人生の味わい。