特別じゃないわたしたちの、特別な日常『ナラタージュ』『Red』の著者が描く、新たな恋愛小説。「どこへ行きましょうか」 「どこへ行くか」30歳の私は、あの日、夕方の春の海辺で、どこへ行けるか分からない恋を始めた。限られた時間の中にいる男女の行く末を描いた、渾身の恋愛小説。年上のエンジニア・椎名さんと仕事先で出会った知世。美味しいものを一緒に食べる関係から、少しずつ距離が近くなっていったある日、椎名さんは衝撃の告白をするが……。