支え合うように快楽でむすぶ、知的障害の兄との関係。「テレファックス」と呼び合う売春。精子ドナーによる自己の出生の秘密。やがて、兄の子を身ごもってしまう――。さまよい、新しい現実感で生き抜く十七歳の女子高生〈アミ〉。朝日新聞を始め多くの紙誌で絶賛された、危険な生の輝きを伝える桜井亜美の鮮烈なデビュー小説。