幕末の激変期。黒船が襲来し、異国の脅威にさらされた日本。だがそこには、国防のために全てを捧げた異端児・佐久間象山がいた。求めたのは、地位や栄光ではなく、「実」。幕府の重鎮にも真っ向から対立、向かうところ敵だらけ。失敗をものともせず、人の目も気にせず、誰も考えなかった突飛なアイデアを連発し、蒸気船が最新鋭だった時代に「空防」を唱えて国を守ろうと考えるが……。