「失恋には新しい恋って言うだろ。俺とすればいい」自身の恋人であるはずの男が社長令嬢と結婚すると知り、別れ話もないまま捨てられた麻琴。友人とヤケ飲みしているとある男に声をかけられる。学生時代、女癖が悪いことで有名だった御曹司・渋澤春雪──麻琴がこっそりと憧れていた先輩だった。「見返すために俺と付き合えばいい」麻琴の事情を知った春雪からの、最低で魅力的な提案……彼の誘いにのってはいけないとわかっていながらも、体を重ねてしまう。こうして始まった『恋人ごっこ』は、本物と勘違いするほど甘く艶やかなもので──。もうこれ以上は利用できない。関係の終わりは冷たくあっけなく、互いに錯綜する想いとは…!?　酷く危険な男の面倒な純真愛！