両親の死後、自分を育ててくれた祖母も亡くした紅は、自分の父がかつて極道だった事を知る。しかも、前組長である祖父の遺言で縁談まで決まっていた。極道の妻になるなんて、と拒否しようとする紅の前に現れた、獰猛な獣のような男・有働。「仮初めでも、これで夫婦だ」有働は紅にそう告げると、半ば無理やり紅の身体を開いていく。望んでいない関係のはずなのに、乱暴な口調とは反対の優しく触れる手が紅の心を揺らして……。