「娘だけには手を出さないで……」 菊座を貪られ、苦悶と歓喜と恐怖に震える優子の顔は、 娘二人がいるとは思えない薔薇のような美しさだ。 傍らには、母以上に白い媚肉と美貌をもつ絵里歌が、 母の狂態に驚愕し、自分の身を案じて震えている。 そして隣室には次なる生贄、麻理恵が息をひそめていた。