「ご主人が信じられない。美しい体を抱かないとは」「奥さん、一度だけでいいんだ。ぼくを受け入れて」次々と放たれる家庭教師の甘い囁きに久美子は歔いた。気がつけば37歳の空閨が寝室で若い牡に絡みついていた。久美子は未だ知らない。抱かれている男が悪魔になる夜を。悪魔が実子であることを。そして悲劇が待っていることを。