著者名:
辻山良雄 | |
「その人オリジナルの仕事をつくり上げている人たちですから、話には自然と思想や哲学のようなものが含まれます。だからわたしはこの本で、彼らの声を一本の糸のように縒り合わせるだけでよかった」荻窪に新刊書店「Title」を開いて8年。ふと自分の仕事がわからなくなり、全国にいる仲間のもとを訪ねると、消費されず、健やかに生きるヒントが見えてきた――。読み終えるころにはきっと元気がでる、少し偏屈、でも愛すべき本屋を訪ねる旅。「いまは、都会も田舎もそうなんだけど、コミュニケーションを欲している人たちに溢れている。本屋はそういう人たちの受け皿になれるんじゃないかなという思いでやっています」……高久書店 高木久直さん「合理的であるほどスマートでカッコいいというイメージをみんなが持っている。しかしそれによって自分が職を失ったり、仕事からやりがいがなくなるということについてはみな無自覚ですよね」……誠光社 堀部篤史さん「俺は“東京に色目を使う新潟”というのがよくわからなくて、あるときから東京の反対を向いたんです」……北書店 佐藤雄一さん【目次】はじめに1 気がつけば、自分の仕事がわからなくなっていた2 もう生活そのものがどっぷりと本屋/走る本屋さん 高久書店・高木久直さん3 自分の椅子を見つけた人/市場の古本屋ウララ・宇田智子さん4 ほっとけないみのるさん/長谷川書店・長谷川 稔さんコラム・旅の合間に15 「あまのじゃく」の真意/誠光社・堀部篤史さん6 ふたりの、独立という旗/ON READING・黒田義隆さん、杏子さん7 本の未来が長野にあった?/ブック・コーディネーター・内沼晋太郎さんコラム・旅の合間に28 「鈍」で「素人」な四十三年/定有堂書店・奈良敏行さんコラム・旅の合間に39 生きるかなしみ―そしてよろこび/北書店・佐藤雄一さんおわりに
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