著者名:
植木 雅俊(著) | |
「あなたは尊い存在である」――その、貫かれた「人間観」に迫る。古くは『源氏物語』から宮沢賢治まで、日本人を魅了し続けてきた法華経。「諸経の王」と呼ばれる経典には、いったい何が書かれているのか。法華経が説く「一仏乗の教え」とは何なのか。仏教の原点に還ることを説く経典に内蔵された、ブッダがほんとうに伝えたかったこととは何か。仏教に立ちはだかった「対立」という壁を乗り越えて「平等思想」を説いた法華経は、「分断」がはびこる世界に「融和」という処方箋を提示する。サンスクリット原典から日本語訳を果たした第一人者が、宗教書にとどまらない「人間に寄り添う書物」として、その思想の本質を探る。〈内容〉はじめに:思想として『法華経』を読む第1章:全てのいのちは平等である第2章:真の自己に目覚めよ第3章:「永遠のブッダ」が示すもの第4章:「人間の尊厳」への讃歌特別章:対立と分断から融和へ読書案内あとがき
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