著者名:
飛田もえ | |
ある高校には最強と呼ばれる生徒会があった。生徒会長の椿本愛(つばきもと・あい)は警察一族の生まれ。祖父は警視総監、家系をたどれば奉行所の役人だ。いっぽう副会長の櫻川龍之介(さくらがわ・りゅうのすけ)の方は先祖が賭博場を仕切っていた由緒正しいやくざ一家の息子だった。たとえ親は代々の敵同士であろうとも、ふたりは家も近い幼馴染み……。椿本は何度つまみ出されても櫻川邸に忍び込もうとした。幼いころからロミオとロミオの逢瀬には障害があったのだ。 そして現在、統率力を買われ生徒会長に選ばれたあけっぴろげな気性の会長から、冷静な優等生に成長した副会長への熱血ラブコールたるやすさまじく、学校中を巻き込んでの一大ゲームになった。すなわち「一か月で椿本が櫻川を落とせるか」という賭け。落とせるのか逃げ切れるのか、恋のデッドヒートを描く学園小説の傑作! (紙書籍『なりふりかまっちゃいられない』を改題しました。)
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