著者名:
飛田もえ | |
雪の夜道、ごく少量だがアルコールの入った状態で車を運転していた大学生の慎也(しんや)は、いきなり飛び出してきた男を轢きそうになってしまう。整ってはいるが鋭利な容貌に堅気らしからぬ雰囲気を漂わせる謎の男ホズミは、動揺する慎也を拳銃で脅しつけ自分を乗せて車を走らせるよう命令した。告げられた行き先は『南』−−。 手錠で繋がれゴールの見えない道中に巻き込まれた慎也は、脱出の機会を狙うもホズミに押さえつけられる。逃げたいなんて思わないようにしてやると言われ、殴られると思いきや、男は信じられない別の接触を仕掛けてきた…! 思わず体が反応してしまう慎也。 ホズミの目的はいったい何なのか。「シンヤ」という名にこだわりがあることや、どこか優しいところも気になる。『南』にはその解答があるのか、そして意外すぎる彼の正体とは? 迫力のロードノベル、表題作のほかに前日譚と完結編を加え全3作を収録。
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