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2024/02/21
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金の鳥の秘密

著者名: 烏城あきら
作品詳細

負けるもんか、負けるもんか、負けるもんか。そう何度も唱えながら、夜の街へ足を向けた主人公孝志に、快い酔いなど訪れるはずもなかった。自他ともに認める意地っ張りの孝志は、同じ大学で二年半つき合っていた征雄に突然別れを宣告され泥酔、そこを寛之に拾われる。寛之は、孝志が高校生のとき、征雄と二股かけた挙げ句に手酷くふった男だったが、過去にこだわらず優しかった。彼は迷い鳥のカナリアを保護していたが、急な出張が決まり孝志に世話を頼む。小鳥と差し向かい、自分の内面を見つめ始めた孝志を激しく打ちのめしたのは、征雄のあけすけな心変わりだった。さらに、孝志を追いつめるかのように、体調を崩したカナリアが落鳥。動揺した孝志は、寛之からかかってきた電話で泣いてしまうが、カナリアを助けたい一心で雨の街へ飛び出してゆく。表題作のほか、孝志と寛之のときめきラヴシーンが楽しめる連作『金の鳥は憂鬱』『歌え金の鳥』を収録。

出版社:コンポジラ
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