著者名:
安達瑶 | |
バスの中で見覚えのある女の子に遭遇した慎二。それはグラビアの『街で見つけた美少女』に載っていて、ずっと憧れていた“真美”だった。ところが、奇跡のような偶然に舞い上がる間もなく、異変に気がついた。うつむいたまま小刻みに体を震わせたかと思うと、びくんと背筋を伸ばしたりする。どうやら後ろの男二人に痴漢されているらしいのだ。にもかかわらず、その子は拒むでもなく助けを求めることもしない。不可解な思いにとわられた慎二は、つい彼女と同じ停留所で降りてしまい、こっそり尾行を始めた。そして、可憐な美少女が強いられる、凄まじいまでの性の狂宴を知ることになった。憤怒と恋心が相まって、慎二は彼女を救おうと決心するが……。
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