著者名:
橘真児 | |
二十八歳の中学教師・佐知子は、四ヶ月前の夏の日、結婚の決まった弟と一度だけ過ちを犯した経験があり、そのことで年末の帰省を躊躇《ためら》っていた。家族で楽しく過ごせるはずの正月なのに、禁忌にふれた記憶が弟との気まずい雰囲気を予感させるからだった。しかし、思い出せば秘めやかな部分が潤んでしまい、弟のペニスを欲して一人ベッドの中で指を使わずにはいられなかった。三学期になってある日、校内で淫行に耽っていた生徒を問い詰めると、巧妙な脅しで反撃に遭いフェラチオを要求された。不安と恐怖に駆られながらも、少年のペニスを口に含むしかない佐知子。思いがけないことに、その生徒の口から弟の婚約者の名前が出てきて……。
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