著者名:
橘真児 | |
悠太は高校の図書室の書架の陰で、上級生カップルが抱き合って濃厚な口づけを交わしているのを見てしまった。ドラマのキスシーンなどとは違い、実際に目にした行為は妙に生々しく淫靡だ。男の手がスカートの中に潜り込んでもぞもぞ動くのを見ると、股間がみるみる強張っていく。しだいにエスカレートして互いの性器まで舐め合った二人は、司書の女性に見つかって慌てて退散したが、そこには白いパンティが脱ぎ落とされたまま残っていた。悠太は後からこっそりその場に行き、手に取って匂いを嗅ぎながら、さきほどの淫らな光景を思い描き、激しくペニスをしごきたてた。そして、射精の瞬間、彼もまた美貌の司書に見つかってしまったのだが……。
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