夫婦同然の九条と新居で暮らす医師の甫。医局を率いながらも、弟の遥と暮らす部下の深谷と共に職務に励んでいた。そんな時に九条が見つけてしまった、部下の女性からの甫への手紙。互いを想う気持ちに不信はないが、己の想いの深さゆえに九条は悩んだ。「重すぎる愛情で、あなたの人生を滅茶苦茶にしてしまうのでは」しばらく、ひとりにしてほしいと突き放されてしまった甫は……。