下条樹は下条家の主筋にあたる赤目家の後継者・赤目我王の目に留まる。大学在学中の身でありながら跡継ぎとして会社経営にかかわる我王に、樹を溺愛している樹の父と弟も逆らえない。家族の警戒をよそに楽観的な樹だが、忙しいはずの我王が頻繁に現れて樹を自分のペースに巻きこんでいく。気がつけば樹は我王のものに―。