著者名:
守屋洋 | |
生きにくい時代になった--多くのビジネスマンの実感であろう。長引く平成不況のなか、リストラ、賃金カット、年功序列の崩壊など、いままでの価値観では納得できない状況が次々に生み出されている。何を信じて、何に誇りを持って生きればいいのか、わかりづらくなっているのだ。これは、なにも日本だけではなく、世界中で起こっていることだ。世界全体が大きな時代の曲がり角を曲がっているのである。 しかし、われわれが価値観を喪失することを予想していたかのように、ある時は叱咤激励してくれ、ある時は癒してくれる言葉がこの世にはすでに存在している。中国古典の名言である。聖賢たちが悩み苦しんだ末にたどり着いた言葉は、数千年を経た今日でも色あせることなく、混迷を極める今日のほうがむしろ輝きを増している。長い年月に磨かれた人間の英知がそこにあるからだ。悩みの多い人ほど、本書に収められた言葉は心の琴線に響くだろう。
話で読む | 巻で読む |