著者名:
安達瑶 | |
「私を軽蔑してるんじゃないの。すっかり変態淫乱のマゾ女になってしまったって」「そんなことはない。むしろオレの方が、絶対に許されない事をしてしまったと。いろんな意味でな」そのとき武雄の脳裏には、さっき見た美穂の白くてまだ未熟さを残す若い肉体が浮かんでいたー。16歳の娘、美穂とは、もうずっと口をきいていなかった。しかし、娘の妙な噂を聞いて、いてもたってもいられなくなった。その噂によると、取引先の社長である西田と美穂が、よく一緒に歩いているという。本当ならば止めたいが、仕事のことを考えるとそれもできない。追い詰められた武雄に追い打ちをかけるように、西田はこういった。「君んとこの娘さん、あれはいい子だね」。
話で読む | 巻で読む |