著者名:
朝陽ゆりね | |
葵と響は血の繋がらない兄妹。それぞれ人ならざる特殊な能力を持つ。そんな二人は互いを労わり求め合いながら、白く輝く美しい魂魄(霊魂)に取り憑く妖しの者──怨霊共を払拭している。響を想う葵は、兄の求めを悦んで受け入れていたが、響の本心が気になっていた。愛されているの? 癒しの力を求めているだけでは? 消えることのない疑問と不安。それでも愛しくて仕方がなかった。そんな時、葵の実の親だと名乗る女が現れた。大切な娘を召使いだった女が夫と結託して浚ったのだと言って。響との仲を引き裂こうとする一族の出現に葵と響は──。
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