庭師の娘リリアはアリュール王国の王位継承者であるロイス王子に秘めた恋をしていた。ロイス王子の許嫁である隣国のソフィア王女と仲の良かったリリアは、彼女が息抜きで訪れるセイント教会でロイス王子の話を聞けるだけでとても幸せだった。ところがある日、リリアは休暇をもらって出かけたところセイント教会から外れた森の中に迷い込んでしまい……。別邸へ向かっていたというロイス王子に助けられるのだけれど、喉の渇きを潤すため誤って媚薬の花の蜜を飲んでしまったリリアは熱く見つめるロイス王子に縋りついてしまって……。