新入社員の柏木真人を指導する事になった、百貨店勤務三年目の須藤美弥。ミスが多くて接客が苦手ながらも、真面目で一生懸命な真人を、私がフォローしてやらなくちゃと張り切っていたのに……。新入社員歓迎会で酔いつぶれた彼を送って帰る途中、突然強引にキスされて！「須藤さん……本当の俺を知りたくない？」まさか今までのは全部演技？　それとも酒乱？　態度から雰囲気、顔つきまで変わってしまった真人に、どうしてあの夜、私はついて行っちゃったんだろう！　……今さら後悔してももう遅い。女だらけの職場で、年上女性を虜にするはにかんだ昼間の王子顔と、私だけが知ってる（？）夜の荒々しいケダモノ顔。いったいどっちが本当の真人なの？出来る女のはずだった須藤美弥二十五歳。小悪魔な新入社員に振り回されっぱなしです！