大手洋酒メーカーで働く久下巧はベルギー有数のショコラトリーとの提携商品のパッケージデザインのためブリュッセルにやってきた。甘い物、中でもチョコレートが大嫌いな巧は現地でその事実を知り激しく抵抗するが業務命令には逆らえず、渋々仕事に取り掛かる。イメージを掴もうと外に出た巧だったが街を歩くうちに道に迷ってしまう。途方に暮れる巧を救ってくれたのは行きの機内で知り合った甘やかで華麗な美貌の青年、ジェラール・ド・マタンだった。事情を聞いたジェラールの提案で彼の邸宅に滞在することになり……。