父親同士が友人だった縁で、5歳違いの新郎・圭吾(けいご)と結婚式を挙げた19歳の花絵(はなえ)は、会う回数もわずかだった圭吾と初恋のような蜜月を過ごす。しかしその4年後、なかなか子供に恵まれない花絵は、嫁ぎ先でも実家でも肩身が狭くなり、精神的に追いつめられていく。そんなある日、子もなくひっそり生きた光源氏の妻“花散里”を、花絵に例える義母と義妹の会話を聞いてしまった花絵は……!?