伯爵家の息子でありながら病気の母親と共に離れに追いやられているジュリオは、十九歳になる誕生日の日に知り合いの紹介でやって来た不思議な力を持つレオナルドと一緒に暮らすことになる。レオナルドはその力を怖がられてきたが、ジュリオだけは魔法使いみたいだと純粋に驚いた。そんな無邪気さにレオナルドは徐々に惹かれていき──