本書は、書籍化の問題を考える小説形式のフィクション作品です。しかも、本書は、本書自らが書籍化を果たした書籍化小説です。本書は、「幻創文芸文庫」で連載していた『書籍化検討委員会』を土台に「いるかネットブックス」より電子書籍化しました。第一部では、書籍化の問題を巡り、紙、電子、ウェブの三者の先生方が熱く討論をします。第二部では、第一部から触発を受けたプロ市民とプロ作家が書籍化の問題を熱く対話します。本書を通して、書籍化ブームの問題点をあぶり出します。