伏魔殿、不夜城と化したこの建物で過ごすバケーションは二度と忘れられない記憶となってゆかりを蝕んでいくことだろう。幸せだから死にたい。あの日の出来事がゆかりを蝕み続けていた。狂った小鳥は自らで自らを貶める。すべては安蘇生の計算のままに。離散するしかない小鳥は再び捕らえられることで自由になろうとする。