「ねぇ」「なんだよ?」「内緒にしておいてほしい? テオが森でお酒を飲んでイヤらしい写真を見てたって」「オットラ!」「誰にも言わないでほしい?」「あ、あたりまえだろ! それにその写真は僕のじゃないし!」「誰のかなんて、そんなの関係ないわ。テオも見たんでしょ?」「う……」「いいわ。内緒にしてあげる。そのかわり……」オットラは言葉切ると、緊張したような顔でじっと真っ黒の瞳を僕に向けた。「私の友達になってくれる?」