「やだやだやだ! 何よこれぇッ!? 何で人形が動いてんの!?」何で人形が後ろから抱き締めてくんの!?私はパニックになって、腕を突っぱねて暴れた。思ったよりもずっと逞しい人形の腕が、私のウェストにがっしりと巻き付き、右手で暴れる私の腕をぎゅっと押さえ込んでくる。「落ち着いて! ね! ご主人! オレ人形じゃないから! 生きてるから!」