著者名:
鳴兜柑子 | |
1710年。ザクセン公国、ハーメルン。ある日ヒルダが出会ったのは、男子寄宿学校《ギムナジウム》に通っていた少年が、そのまま大きくなったような美貌の吸血鬼。ずっと彼と一緒にいたいけど、ヒルダには時間がなくて……?彼との、切なくてちょっぴりビターな49日。クリスマスにこんな話しはいかがですか?【登場人物】☆ヒルダ:娼婦。波打つ長い赤い髪。愛嬌のある大きな目。グラマラスな唇の持ち主。火あぶりにされて殺された。 幽霊になった時、目の前に現れたルーファスに恋をする。☆ルーファス:銀の短い髪。スミレ色の瞳の吸血鬼。ギムナジウムに通っていた少年がそのまま大きくなったような、儚い美貌の持ち主。菓子職人。クリスマスマーケットに店を出すために、ハーメルンの町に来た。吸血鬼になって初めての彼の犠牲者は、弟。人間に対し心を閉ざしていたが、ヒルダと出会い徐々に人間に対し心を許し始める。
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