寒い冬の日。気の触れた危うい振る舞いをする「君」を、とまどい、持て余しながらも支えようとする僕。 やがて雪が降り出し、二人は出会った頃の桜を思い出す。体を繋いでも、簡単には乗り越えられない教師と生徒という関係。散文的にしっとりと…。 ★後日談「初春の兆し」併録。