戦時中でも自分らしさを貫いて生きた女性を描いた表題作と、婦人が参政権を獲得する前夜のさまざまな女性達の姿を描いた「十二月の光輝」シリーズを収録した市川ジュンの傑作集。昭和20年の横浜で、夫・秀太郎(しゅうたろう)と愛息・幸一(こういち)と暮らす百川美以(ももかわ・みい)。そして周囲の主婦達から反感を買いながらも、自分らしく生きていた美以だったが……!?