17歳にして、父の死が元で路頭に迷ってしまった希帆。 愛人の子だった事実と共に、現実の厳しさをつきつけられた希帆は、歳を偽り働き出す。 生活も安定しだした2年目の冬、突然、雇い主で家主の理真に頼まれ、知人だという恭弘と同居することに。 素性は全くわからないが、不器用な優しさを覗かせる恭弘。 世間や他人に関心を持たなくなっていた希帆だが、次第に彼を意識し始め……。 ※本文にイラストは含まれていません