大学二年生の森尾拓実はバーで薬剤師・狗飼芳己と出逢う。拓実の好きなタイプそのままである彼に誘われるまま、体を重ねてしまう。次第に惹かれていく拓実だが、狗飼の「誰より大切な相手がいる」という言葉に、自分だけを見てくれるわけではないと思いしらされる。狗飼と「大切な相手」との仲睦まじい姿に、拓実は胸の痛みをこらえるが――。 ※本文にイラストは含まれていません