佐川幹は老舗和菓子店『緑風堂』の次男。家は継がずに茶道を教えていたが、諸々の事情で店の経営をすることに。 そんな時、不動産会社の社員・西脇篤史が土地の売却を求めて訪ねて来た。 幹に売却の意志は無かったが、西脇とは何度でも会いたいと思うようになっていた。 自分が男しか愛せないと気付いて以来、人を好きになることから逃げていた幹にとって、それは初めての経験で――。 ※イラストは含まれていません