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2024/02/21
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ゼロの肖像 「トキワ荘」から生まれたアニメ会社の物語

作品詳細

「やろうよ、漫画映画を」――トキワ荘から飛び出した才能たちが、会社に集ってマンガをアニメを創った! 藤子・F・不二雄『パーマン』、石ノ森章太郎『佐武と市捕物控』、藤子不二雄A『怪物くん』、赤塚不二夫『おそ松くん』。テレビアニメ草創期に東映動画、TCJ、タツノコプロと競い、15分1本というスタイルに日本で初めて挑んで『オバケのQ太郎』を生んだ「スタジオゼロ」。その濃密な7年間の歴史、ここに初めて再現!「第二のトキワ荘」となった幻のアニメ・マンガ制作会社「スタジオゼロ」初の評伝! 東映動画、TCJ、タツノコプロなどアニメ産業の草創期も活写!●「やろうよ、漫画映画を」 ふだんはもの静かな藤本弘が口火を切った。「雑誌漫画とちがって、音や動きが加わるんだもんね」 藤本の横顔を安孫子素雄がうなずきながら見た。「でも大変なんだろ、漫画映画って」 つのだじろうが他の四人の顔を心配そうに窺っている。「個人じゃムリだ、会社を作らなきゃ」 石森章太郎が決めつけるようにいった。 鈴木伸一は彼らの提案をなかばうれしく思い、なかばとまどいながら聞いていた。(本文より)●「テレビアニメ黎明期の中に生まれ、てんやわんやで作品を作りながら、その時代の主役にはなりきれず使命を終えた『スタジオゼロ』。私はこの会社が限りなく愛おしい」(鈴木伸一)

出版社:講談社
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