著者名:
辻 惟雄 | |
古代から近代まで、人々の暮らしや心情を映し出す風俗画は、壁画、絵巻、屏風、浮世絵、漫画、落書など、様々な形で残されてきた。中国の影響から独立、展開し、近世に花開くその歴史は、高松塚古墳壁画から鳥獣戯画、洛中洛外図屏風、見返り美人図、北斎漫画までをも包み込む。古代の落書の精神は平安時代の絵巻に昇華し、仏教的な厭世観(憂世)は刹那主義的な現世肯定の精神(浮世)に受け継がれている。日本美術史の第一人者が語り尽くす、類いまれな戯画全史。カラー図版多数掲載!【目次】第一章 風俗画の東西第二章 唐美人の移入第三章 やまと絵の風俗画第四章 鎌倉、室町時代第五章 戦国から桃山へ第六章 桃山風俗画の満開第七章 初期風俗画の爛熟第八章 風俗画としての浮世絵あとがき学術文庫版あとがき参考文献
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