書物への耽溺、言葉の探求、読むことへの畏怖。群像新人文学賞受賞作『十七八より』で瞠目のデビューを遂げた、新鋭にして究極の「読書家作家」乗代雄介による渾身の中編集、ついに文庫化。表題作のほかに「未熟な同感者」を収録。