「名前にいったい何がある? あの薔薇って名前の花は別の呼び名だって甘い香りに変りはないでしょうに」――敵対する両家の憎しみを超えて、愛の真実を純粋の目で直視する二人の若い恋人たちは死への道をまっしぐらに突き進む。恋に生き、恋に死んだ若い二人の清冽な青春。