「まだまだ姐というより、お嬢だな」磐田会先代総長の息子でありながら、現総長・鬼塚を愛し、愛されて、姐として生きることを決めた入慧。だが、箱入り育ちゆえに周囲からは、お嬢扱いされてしまう始末。せめて刺青を入れて姐らしくなりたいと願うも、幼かった入慧をずっと守り続けてきた鬼塚は、決してそれを許さなかった。しかし、自身の不注意から大切な人達に取り返しのつかない傷を負わせてしまった入慧は、鬼塚の逆鱗に触れ、その胸に消えることのない所有の証を刻まれてしまい――。