著者名:
トマス・オルディ・フーヴェルト/大原葵 | |
人口約三千人の町、ブラックスプリング。その町には邪悪な魔女が棲んでいる。その魔女の呪いのせいで、住民たちはべつの場所へと移り住むことができない。離れようとすれば死への願望が植えつけられてしまい、町に戻るしかなかった。その衝動に抗おうとしても、待っているのは自殺だけだった。あるとき、若く裕福な夫婦が引っ越してきた。町民のひとりが彼らに家の購入をあきらめるよう頼み込んだが、それは徒労に終わった。夫婦はブラックスプリングに三百年以上つづく呪いに、自ら飛び込んでしまったのだ。町にかけられた呪いは、未来永劫つづくのか―。
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